人が我に返った時
達成感を味わうのか
絶望感に苛まれるのか
寂寥感に包まれるのか
アインシュタインの閃きが
プロメテウスの火を再び灯させ
ニールス・ボーアの発想が
大地を焼き尽くす炎へと導き
オッペ>>続きを読む
砂が時を変え風景を変えてゆく
砂が人の心も変えてゆく
サラサラザラザラと変えてゆく
砂が夢の中に入り込み
昨日の景色を幻影に変え
その幻影も砂のように吹き去ってゆく
自分の中に現れては消える救世主>>続きを読む
みどり眩しい木漏れ日
風の葉音が目に入る
鳥の囀りが林と一体になる
リズミカルな工事の音
小津映画のようなビルの遠景
まどろみがバスを包みこむ
長い休暇の前
冷蔵庫を空っぽにする
さて野菜をどうす>>続きを読む
フィルムに焼き付けられた記憶
書き記した言葉に宿る記憶
感情や感覚として身体化される記憶
しかし
日常のほとんどの記憶は
どこかに行ってしまう
未来のどこかで待っている
あの時あの風景
あの温もり>>続きを読む
生態系が壊れてしまった未来の地球
目の前に広がる荒涼とした風景から
希望と絶望のどちらを見出せるか
少女が描いたと思しき笑顔のAIドローン
植物人間になった父親がインストールされ
いつも少女に寄り添>>続きを読む
喪失と再生への葛藤
孤独の鳥籠に閉じこもる少年
残像が繰り返す自問自答の日々
孤高の青鷺が籠の外へと誘き出す
天岩戸の如く森に隠れた叔母
その叔母を探すのは亡き母を求めてか
それとも新しい>>続きを読む
愛の形には様々な形がある
人であったりモノであったり
ただし愛の形は目には見えない
言葉で紡いでも
文字で書き残しても
映像で映し出しても
愛の形は幻のようなものだ
ちょっとした出来事が
思わぬ>>続きを読む
都会の片隅
鬱々とした毎日
北欧の青赤黄緑
寛容性が無い職場
戦争を伝えるラジオ
気になる壁の絵
ベルベットとカラオケ
安酒とタバコ
見つめ合う男と女
何かが芽生えた予感
映画デート
名画のポスター>>続きを読む
彼は木漏れ日のような人だ
陽光を柔らかくし
風をやさしく感じさせてくれる
彼は緑を慈しんでいる
彼は静かで穏やかな人だ
真面目に真摯に仕事に取り組む
淡々と職人のように取り組む
見てい>>続きを読む
殺し合いが日常にあった
裏切りが日常にあった
疑心暗鬼が日常にあった
身分の差が日常にあった
成り上がりが日常にあった
忍びが日常にあった
極悪非道が日常にあった
理不尽が日常にあった>>続きを読む
モダンとは
建築とは
デザインとは
手元から生まれるラインは
アアルトの心のありさま
頬にあたる春のそよ風
眩しい短い夏の日差し
足の裏に伝わる秋の落ち葉
静けさをもたらす冬の冷気>>続きを読む
生きろ
どんな困難に遭遇しても
生き抜くことを考えろ
目を覚ませ覚醒せよと
そう雄叫びをあげながら
ゴジラは情け容赦なく
破壊し踏み潰し燃やし尽くす
かつて日本は戦争によって
破壊さ>>続きを読む
アメリカについて私は無知だ
アメリカと呼ばれる前のアメリカを知らない
今のアメリカさえよく知らない
自分たちの言葉を持ち
自分たちの信ずる神々や精霊と暮らし
自分たちの歴史と文化を持った>>続きを読む
哀しみを抱えた創造者は
どんな思いを創造物に込めるのだろう
創造者は自分を滅ぼす物ではなく
愛すべき物を創るはずだ
闇から灯る小さな小さな光
絶望の中から希望が生まれ
希望が生きる力を宿>>続きを読む
彼女はいつも遠くを見ていた
彼女は何を見ていたのだろうか
彼女は何を想っていたのだろうか
彼女はいつも遠くを見ていた
彼女は何を見ないようにしていたのだろうか
彼女は何を忘れようとして>>続きを読む
深く深く潜ってゆく
静寂が広がる深海へ
深く深く
水の中に伝わる微かな音
突然
迫り来る魚雷
死が静かに近づいて来る
逃げても逃げてもついて来る
人間の奥深くにある本能に
狙い撃>>続きを読む
シェイクスピアは戯曲家であり
歴史家では無かった
劇的な物語は脚色された出来事で
真実の物語は永遠の謎解きだ
歴史は常に権力や権威によって創られる
真実のように脚色されて創られる
無関>>続きを読む
物語の中に物語がある
複雑な物語が絡み合う
舞台は巨大なクレーターがある広大な土地
ペパーミントの空とサンドベージュの大地
夜になれば星が降り注いできそうな星空
何も無さそうな日常の中に>>続きを読む
静かな音
目に見えない音
それは心の音
目には見えない心が
音になって現れる
地面の微かな震動が
水の波紋に現れる
淋しさを抱えた心と心が
目には見えない力で
引きつけ合う
引力の>>続きを読む
目には見えない空気が
重く澱んで見えてくる
真夜中のような夜明け前
さっき消したライトを点ける
昨日と一昨日と同じ今日が始まる
目には見えない暴力が始まる
目には見えないストレスが溜まる>>続きを読む
ちょっとしたヒント
ちょっとした落書きが
ちょっとした物語を生んだ
それは
ちょっとした奇跡
ちょっとした会話から
ちょっとした思い出から
ちょっとした友情が育まれた
ちょっとし>>続きを読む
炎上するビル
眺めて楽しませて
野次馬を喜ばす
次に襲いかかる標的を
虎視眈々と探しながら燃え盛る
誰もが知っているが
誰も見たことがない
人の心の暗闇から生まれ
嘘や無関心が大好物>>続きを読む
ブルー それはパリ
自由で不自由
爽やかで憂鬱
温かで冷たい
ブルー それは心
甘くときめく恋
苦く切ない愛
幸せを装った嘘
ブルー それは闘い
女性が存在していない法律
世代>>続きを読む
ツーンと鼻の奥につく臭い
ブクボコ肥溜めの音
ザアザアと降りしきる雨
パンパンとせかいに響く柏手
ボットンと落ちる汚穢
トクトクと脈打つ血
ユラユラと灯る蝋燭の明かり
ハラハラと人情が映>>続きを読む
いのち短し 恋せよ乙女
あかき唇 褪せぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日は ないものを
ゴンドラの唄が重なり
滲み出る涙は
この映画を初めて観た時と
同じ涙だった
抑えられた演技>>続きを読む
僕が5歳だった頃
土曜日の夜
仮面ライダーはやって来た
サイクロン号に乗って
赤いマフラーをなびかせてやって来た
ライダーがショッカーをやっつけるのを
無邪気なボクは
カッコいいと感じていた>>続きを読む
ただただ うろたえるばかり
どれだけ考え尽くしても
わからないことに
ただただ 嘆くばかり
どれだけ言葉を尽くしても
わかってもらえないことに
親しさの中に憎しみが
憎しみの中に思い>>続きを読む
映像のカオス
物語のカオス
引用のカオス
模倣のカオス
笑いのカオス
経費のカオス
次元のカオス
家族のカオス
日常のカオス
愛のカオス
世界のカオス
宇宙のカオス
不条理のカ>>続きを読む
回る回る
ヨーヨーは回る
上へ下へ
ヨーヨーは回る
あくびとため息を繰り返すように
ヨーヨーは回る
回る回る
ヨーヨーは回る
細い細い一本の糸で
ヨーヨーは回る
運命的な愛を取り>>続きを読む
沈黙が語りかけてくる
尊厳とは何か
未来が語りかけてくる
生きるとは何か
過去が語りかけてくる
人生の豊かさとは何か
豊かさや自由を求めてきたはずなのに
貧しさと不自由さを感じはじ>>続きを読む
余韻と気配
この哀しさはどこから?
過去から?
未来から?
この寂しさはどこに?
未来へ?
過去へ?
壁に揺れる木陰
眩しい若葉
さえずる鳥たち
心はいつ生まれるのか
愛>>続きを読む
真夜中の土砂降りの雨の中
赤ん坊を抱えて歩く母親に
傘を差し出す事ができるのか
人身売買は遥か昔
人間社会が生まれた時から
営まれてきたのではないだろうか
麻薬 武器 セックス
あら>>続きを読む
若さは無邪気で無謀で無茶だ
自分は特別な存在だと夢想する
夢想が現実になる事は奇跡に近い
運とは?巡り合わせとは?
思わぬ出逢いが思わぬ道へ導く
先の見えぬ道は細く長く険しい
明日を飛>>続きを読む
既視感
どこかで見たような気がする
一つの物語だけではない
いくつかの物語の既視感だ
地球の危機も既視感のように
目の前に大きくなって現れた
より複雑になって現れた
傍若無人に突き>>続きを読む
心というのは厄介で
心というのはバーチャルリアリティであり
バーチャルリアリティだけに厄介だ
体というのも厄介で
体というのはリアリティであり
リアリティだけに厄介だ
バーチャルとリア>>続きを読む
ただ同じように前を向き
ただ同じように前に進む
車に乗っているように
車に乗ると人はもう一人の自分に気付く
他人を演じている自分の隣にまたは
後部座席に座っているもう一人の自分を
他人>>続きを読む