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存在のない子供たちのjocxのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.5
今年劇場108本目の映画。この映画は見て欲しい映画です。レバノンの首都ベイルート、名前は知っているけどこの国のことはあまり知らない。この国がこんなにも貧困だったとは。主人公の男の子も登場人物もほぼストリートチルドレンだったり、移民や難民だったりと、迫真の演技。こんなにも小さな体に親からの責任を押し付けられ、自分が自分自身を取り戻すために闘い続ける。大人たちから、差別的な世の中から、自分自身から。どうして自分の実の親を訴えることになったか、その決意をもう少し描いて欲しかったが、彼の最後の笑顔でこの映画は充分描かれている。上映館が少ないので、もしこの映画を見つけたら是非観てください。定価で観ても損はしません。
観終わった後は、祈りの気持ちが湧き上がってきます。1日でも早くこのような子どもが、否このような国が無くなることを願って止みません。
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