ジャ・ジャンクー監督作品。
中国のヤクザな男女の16年に渡る、愛憎劇を描いた作品。
主演のリャオ・ファンは、ジャッキーの『ライジング・ドラゴン』では、ジャッキーのチームのその他大勢にしか過ぎなかったのに、最近大化けしたのか、結構演技が凄みが出てきて、かなりいい感じになってる！
チャオ・タオという女優さんが、長年連れ添った彼女の役柄、そこまで美人ではないけど、雰囲気ある方でした。
冒頭から、中国のバスの風景が出てくるんだけど、皆タバコスパスパやっていて、今でもこんな感じなの？と唖然とした。笑
大同と言う街は、中国大陸でもかなり貧しい都市なのか、全般的に場末な雰囲気でした。
田舎町ならではなのか、皆とにかく服装がダサい！！爆笑
街の最先端(？)のクラブなのに、「YMCA」でオーディエンスが踊り狂ったりと、とにかくダサい！笑
バイオレンスシーンもしっかりあり、かなり強烈！！
ヤクザの衆が勢揃いで『男たちの挽歌』の上映会してたり、なんかシュールで細かい笑いがあるのが、北野武っぽいかも！今作、オフィス北野がプロデュースしたらしいです。
『男たちの挽歌最終章／狼』でのサリー・イップが歌っていた、「淺醉一生」が劇伴で使われたり、ワンチャイシリーズの「将軍令」までBGMで使われたりと、嬉しくなっちゃうサントラです。
登場人物を一歩突き離した、ストーリー展開と演出だったせいか、イマイチ物語の核を掴みきれず、散漫に感じてしまいまして、そこまで作品に没入出来ず...と言うのが残念。ウイグルや武漢と言う単語にドキッとしました。UFO展開はなんだったのか。笑
「あの頃」に「帰れない」二人であり、「あの頃に帰れない中国」と言う国と言う感想を持ちました。
そういえば、『男たちの挽歌 4k版』今日から公開という事で、近いうちに見に行く予定です！
