『罪の手ざわり』に衝撃を受け、ジャ・ジャンクー監督作品を続けて鑑賞。
非常に重かった。しかし最後まで見守らずにいられない、監督の吸引力が素晴らしい。
2001年〜2018年、17年間に及ぶ男女の軌跡。裏街道を歩きたい男とその恋人の普遍的な感情を、激変する中国に重ね合わせて描いた秀作。
ヤクザで小さなお山の大将のビンとその恋人チャオ。チンピラに絡まれたビンを庇う為にピストルを発砲（空包）した罪でチャオは5年服役する。
面会にも出所時にも迎えに来なかったビンを探し出す旅にでるチャオ。どうしても会って本心を聞きたいから...やっと再会したけど、あまりにもつれないビン。
数年が経ち一人で生きている強いチャオに半身不随で歩けなくなったビンから連絡が入る...
しかし、まったく許せないこんな男💢
と思うものの、ヤクザは男の沽券で女に庇ってもらったら、もう愛には戻れないんだね。それを理解できない女。というかしたくないし、ただ側にいたいんだよ。
はぁ〜辛過ぎて私には無理無理〜。
ただ、演技が上手い。
チャオ役は監督の奥様です。
鈴木京香と余貴美子を足して割った感じで、美貌と実力を兼ね備えています。
これ以降の作品がないのが残念。
中国は映画制作規制が厳しい影響でしょうか？
