ShinMakita

アップグレードのShinMakitaのレビュー・感想・評価

アップグレード(2018年製作の映画)
2.0
オートドライブシステムの車が一般化している近未来で、ガソリンを使うビンテージカーのリストアと販売を生業にしているアナログ男グレイが主人公。ある日彼は、強盗集団に襲われ妻を殺され、自身も脊髄を傷つけられて四肢麻痺の身になってしまう。そんな車椅子生活に絶望し自殺も考えた彼の元に、大企業の社長エロンが現れる。エロン曰く、開発したばかりの新型AIチップ〈ステム〉を脊髄に移植すれば、手足が動くかもしれない。どうか被験者になってくれないか?
…という訳で、移植手術を受けたグレイだが、このステム、単に手足を動かすなんて機能を遥かに超える驚異のシロモノだった…

「アップグレード」

以下、主導権をネタバレに譲ります。

➖➖➖

ナメてた相手が殺人マシーンでした物の最極北。四肢麻痺・車椅子の人間がまさかの戦闘兵器とは…という殺し屋軍団ならずとも驚かされるところがキャッチーですね。格闘シーンがフレッシュなのも売りです。手足は凄いマーシャルアーツな動きなのに、顔は引きつって血を見ないようにアクションを避けるか、手足についていけず呆然としているかしていなきゃいけないという複雑演技。ナイスアイデアなぁ。ただグレイとステムの関係はヴェノムとトム・ハーディに似ているし、ミギーと新一のバディ感にも近い。明らかに攻殻機動隊の影響もあるし、日本のコミックが好きなのかもな、リー・ワネル。ラストに「ソウ」の脚本家らしいツイストを入れてきたのもグッドです
ShinMakita

ShinMakita