事実に基づく物語ではない
真実の物語である
お粗末なドタバタ劇を立派なエンターテイメントに仕上げた映画でした。
この映画、なんと言っても構造がめっちゃ特殊。再現映像とご本人様パートが交互に入り、異様な臨場感を演出している。
上手くいく訳がない。
冷静になれば、そんなこと誰にでも分かる。
当然、幾度と中止を提案する仲間もいた。
しかし、彼らは無謀にも実行に移した。
それは、「無理だ。止めよう。」という言葉の裏に、やはり大きな何かを求めている自分がいたからなのだろう。
自分の将来よりも、自分の家族よりも、自分の心を惹くもの。退屈な日々から脱却するための、でっかい「何か」。
若さという病がそういったものを見せていたのかもしれない。
本人たちが真剣であるほど面白い、「シリアスな笑い」が見事でした。
