短パン社長

アメリカン・アニマルズの短パン社長のレビュー・感想・評価

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
4.3
まさかの実話を、まさかの手法で描いた新時代の犯罪映画。

実話に基づいた話というお決まりのテロップが出たかと思いきや、基づいたの文字が消され「 真実の話です 」って出たとこからハートをわしづかみされました。オープニングがカッコいい。ドキドキする。
でもそのオープニングや予告CMでは想像できないくらいのストーリーになっています。

簡単に説明すると、アメリカの大学生4人の図書館強盗事件の話。しかもそこに本人たちのインタビューも交えながら、それを映像で再現したドキュメンタリー映画です。マジかよ。これが初監督かよ!って。この人、映画が好きで好きでたまらないんだろうなぁって思った。

現時点で今年1、2を争うくらい面白い映画「 アメリカン・アニマルズ 」

なんかエキサイティングなことしてやろうぜ!って、キッカケはそんなんから始まり、その若気の至りがどんどん膨れ上がって、ウォーレンにみんなが乗せられて、本当に実行しちゃうという。でもその決行の日が近づくと、みんなめっちゃビビってる。そりゃそうだよね。だって普通の大学生だもん。なんだろう。こんなおバカなコメディ映画、他であったんじゃないかな?って思うくらい。でもそんなおバカな学生泥棒たちを、軽快なタッチ、かつ、めっちゃスリリングに描いてる。

つまらない学生生活を送る至って普通の大学生4人が計画的犯行に臨むんだけど、きっとこんな大事件になろうとは誰も思ってないわけ。これって今の若者たちも同様で、まさか自分の投稿したSNSがこんな風に大きな事件になっちゃうとは?とか、炎上目的にSNSを投稿しちゃおうぜ!っていう気持ちと少し似てるんじゃないかさえ思えました。ただね、犯罪は犯罪だから。なんか若者たちにも観てもらいたい映画です。

実際の事件を知らずに、ただただこの予告CMだけを見て是非映画館に足を運んでほしい。試写会に観に行けてとっても嬉しかった。公開されたらまた観に行きたいです。オススメです。