ねこ蔵

アメリカン・アニマルズのねこ蔵のネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

面白さと物悲しさを小気味好いテンポでみせてくれます。
何かを成し遂げたい漠然とした焦燥感がある若者に是非観て貰いたい良作。
それぞれ皆、恵まれていて幸せだったのに、愚かにもそれに気が付かず手放してしまったんだな。
夢物語で終わらせれば、子供の戯言で終わったのに。
おとーさん、おかーさんごめんなさい。
根っからの悪人じゃないのよ、みんな。
FBIの踏み込みで落涙してしまった。

試写会の後に監督のトークショーがあったのだけれども、
この映画を作ったお陰で、被害者が犯人に対しての怒りが無くなったという。
それだけでも創る意義が存分にあった。
素晴らしい映画ではないか。
被害者の命を奪う事がない事件で本当に良かった。

出てくる犯人本人達がそれぞれ、キャラが立ってたのが凄い。特にウォーレン!
エヴァンが演じて丁度良い位の濃さだった。
犯罪はうまくいかなかったけれど、あの四人がこの世に生きている事を知る事になったのだった。
これまた凄いことだよ。
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