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アメリカン・アニマルズのMaのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

▼事実と映画の垣根を超えた演出
"この映画は真実に基づく物語ではない。""真実の物語である。" 冒頭から本気度MAX。単に事件を忠実に再現するのではなく、4人の犯人たちが実際に当時の状況を回想(証言と言うべきか)すると共に、俳優エヴァン・ピーターズらが当時の様子を演じてゆく。過去と現在をうまく織り交ぜ、テンポよく進む良作。
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▼オーシャン11にはどう考えてもなれない!
犯人4人は言っても犯罪素人。狙うターゲットが時価12億円のヴィンテージ本って、ターゲットがデカすぎないか?監督も犯人に取材時、そう思ったらしい。計画を練る段階から、やること全て裏目に出る、不安に陥る、とにかく絶対失敗するフラグが立っているが、これが実際の事件のあらましだということ。これは「特別な自分」になるため、退屈な日常に刺激を求めた普通の若者の実際の物語。きっと誰にでも起こりうることなのだと。
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▼タイトルの”アニマルズ”の意味
盗もうとしたターゲットがアメリカの鳥類の本がアニマルだということと、犯人の行いが衝動的なマニマル的だったからと語る監督。なるほど、繋がる。
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▼こんな時に見てほしい
私は映画予告のテンポ良さとポスターのかっこよさにクライム的映画の匂いを感じて見ました。いい意味で裏切られました。笑 人間ドラマが見たい、テンポいい作品が見たい、若者が題材の映画が見たい人におすすめです🔥
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