オープニングでこれは真実という新鮮な言い回しが出ますが、すごく考えさせられました。何が真実なのかなと。単に実話に基づいている、ということだけではなく、これが現実だよ、この世の真実だよ、という意味かなとか。
あからさまに映画っぽい表現とインタビューシーンや妙にリアルなシーンが混ざり合い、虚構と真実の境目がわからない。実話っぽく作った創作みたいに見えるし、ドキュメンタリーにも見えます。すごく不思議。
そして、ネットで批評を見ると滑稽とか笑えるとか書いてあることもありましたが、自分はまったく笑えなかった。自分にも身に覚えのあるモラトリアム感から主人公達に没入してしまって、さらには本当にこれが現実だとしたら、と思うと最後はすごく怖くなりました。もし自分がこうなったらすげえ怖いな、と。こんなにソワソワした気持ちにさせてくれるのは凄いと思う。
あと音楽がすごく良いなと思いました。どれも知ってる曲ではなかったんですが、主人公達の年齢の時自分が聞いてそうな、なんかこう一周回って古い曲がイケてるぜ、みたいな曲に思えました。
長くなってしまった。面白かったです。疲れますが。
