ジャッキーケン

ミスター・ロジャースのご近所さんになろうのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

4.8
最高のドキュメンタリーだった!
「幸せへの回り道」予習として本作を鑑賞

ミスターロジャースさんこと優しいお隣さんがアメリカが抱える社会問題を子供番組にうまく落とし込み真の教育番組とはなんなのかを優しく悟す

そもそも本作の主役ミスターロジャースさんことフレッドロジャースとは誰なんだと予備知識0の状態でもフレッドロジャースが番組を持つまでの人生と人柄を身内と番組関係者のインタビューで分かりやすく説明してくれる。

身内の話を聞く感じ神学校に通ってたロジャースが最後の年に帰省した時に初めてテレビを見て「おれテレビ業界に行く」って言っては業界に飛び込んでいく

テレビという素晴らしいものがあるのにテレビが映す何から何までがロジャースにとっては歯痒いものでそれを騒音じみたスピード感のあるカートゥーンのような子供番組とは反対に静けさを追求し優しく寄り添っていくロジャースという今までにない作風の子供番組で一世を風靡していく

ロジャースが子供と同じ視線に立っては痛みも分かち合いながらも優しさで子供に寄り添っていく姿は子供から大人になってはいくが子供から学べることも等しくあるというロジャースの教えにはハッとさせられる「子供の世界にようこそ」のシーンは良かった

それ以降も障がいを持つ子供とのデュエット、ゴリラとの意思の疎通、1分間愛してくれる人を思い浮かべるとかロジャースの大人にも子供にも心理的に突いてくるアイデンティティをインタビューと当時で交差させながらドキュメントしていく優しさに満ち溢れてる傑作ドキュメンタリー