くろさわ

ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうたのくろさわのレビュー・感想・評価

4.5
男手一つ娘を育てている父親フランクは長年レコードショップを経営していたが、赤字続きのため、ついに閉店を考える。娘のサムは音楽の才能持っているが、現実を見て医者の道を目指して勉学に励む。昔からの夢を追い続ける父親とこれから夢を追う娘との音楽を通した物語。

ジョン・カーニーの「はじまりのうた」にどこか雰囲気が似ている気がした。共通して感じたことは音楽は人を幸せにするという内容である。

作詞・作曲・録音まで映し出されており、曲ができる瞬間のワクワク感が良かった。楽器を経験していない自分の人生に少し後悔させられる。元バンドしている人なら、より心に響くと思う。

ストーリーとしては親子の物語でわりと淡白ではあるけど、映画の世界観が心地よく、心温まる内容であった。

サム役の「カーシー・クレモンズ」は女優だけでなく本物のプロシンガーなので、歌声は最強。

音楽の素晴らしさを改めて感じたし、出会えてよかった。