毬子

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話の毬子のレビュー・感想・評価

4.8
『生きるのに一生懸命で何が悪い?!』

大泉洋さんの大ファンなので観に行ったら画面の中に彼はいませんでした。ワガママに精一杯生きた鹿野靖明さんにお会いできた気がします。

今とは違う在宅医療や介護の世界、今の当たり前がこの当時は当たり前ではなかったことにハッとしました。

自分ひとりでできることは少なくて、お互い支えあって生きていることに気付かせてもらえる作品です。
お母さんに書いた手紙で涙がこぼれました。“バカ息子”なりの親孝行に胸を打たれました。

全体的に学びの多い作品でしたが、人工呼吸器の扱い方や医療監修に少し疑問が残る点もあったので4.8。ボランティアの方々の生活や参加の動機や背景にもう少し説明があってもよかったかも。

私は春から訪問看護師として働きます。この仕事を選んで良かった、家で生きることを選んだ人とその家族を支えていくことに誇りを持てるよう頑張ります。
毬子

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