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まぁ、通常でしたら、即「レンタル案件」にしたいところですが、「#筋ジストロフィー」が題材ともなれば、同じ病と闘う者として鑑賞しないわけにはいかないかな、と。
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北海道札幌市の#鹿野康明 さんと、彼を支えたボランティアの方々との交流を描いた作品です。
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時は1994年、まだ「バリアフリー」という言葉もなく、福祉も文化も発展途上で、障害者にとっては、現在よりも、はるかに生き辛かったと思われる時代にも関わらず、鹿野さんの前向きな生き様には、いたく感銘を受けました。
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私は不幸中の幸い?で、鹿野さんよりは軽度の症状に分類されるのですが、生い立ち、発症の経緯、顔つき、発声の仕方、共感できるものがありました。
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鹿野さんを演じた、#大泉洋 さんも、よく踏まえて演じてらっしゃると思いました。
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この鹿野さん、結構な型破り障害者というか、「自分は誰かの助けがなければ生きていけないのだから、手を貸してくれるのは当たり前でしょう」という、なかなか破天荒な方だったようで。
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でも、そこには「あなたが困っていたら自分に出来る限りのことはしたい」という、人間力が備わっていたからこそ、ボランティアの方からも「鹿野さんを助けたい」という、支持が集まったのだと思います。
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昨年「#ACジャパン」が筋ジストロフィー支援を打ち出していましたが(具体的に何をしたのかは不明)、現実問題として、鹿野さんのようなケースは稀かと思われます。
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ボランティア団体もあるにはありますが、ほぼ機能していません。
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私も近郊のボランティア団体に支援をお願いしたいきさつがありますが、いずれも人材不足や、地理的理由で断られました。
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それは、たとえば私が「1本100円の注射を打てないがために命を落とす子供たちがいる」という事実を知っていても、支援の仕方の知識が乏しいことと同じく、まず「筋ジストロフィーってなんなんだ?」を少しでも解消していくこと、知識を持ってもらうところからかな、と思いました。
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病気を知ってもらう、症状を知ってもらう、どんな支援が必要なのかを知ってもらう、ボランティア団体の底上げ、ボランティアの召致。
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この作品は、障害者と健常者の垣根を越えた、真のバリアフリーの世界観が具現化されており、一人でも多くの方に鑑賞してもらいたいと思いました。
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「障害者」に対して「障害をお持ちの方」だのと表現したり、「障碍者」「障がい者」等と書き換えているうちは、真のバリアフリーには程遠いと思います。
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#障害者は特別扱いを望んでいるわけではないからです。
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「あそこの背の高いやつ」「あそこの帽子をかぶってるやつ」等と、「あそこの右手がないやつ」「あそこの義足のやつ」等が、イコールで形容されるようになってこそ、真のバリアフリーではないかなと思います。
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今日鑑賞したスクリーンは、そんなに大きくはありませんでしたが、お客さんも多く入っており(auマンデー?)、スタッフロールが終わるまで席を立つ人もおらず、皆さん涙を流し鼻をすすりながら劇場を後にして行きました。
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私も鹿野さんほどではなくとも、後世になんらかの足跡を遺すことができたらと、あらためて強く考えさせられた作品でした。
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一生懸命に生きているつもりでしたが、もっと必死にやれることがあるんじゃないかと、自分の可能性を探りました。
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大泉さん以外の出演は、#高畑充希 さん(よかったです)、#三浦春馬 さん、#萩原聖人 さん、#佐藤浩市 さん、#原田美枝子 さん、ほかの皆様です。
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とてもいい作品だと思います。
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それでは、しーゆーすーん♪
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