このレビューはネタバレを含みます
【追】
光の速さで走っても追いつけないだろうな
でも、いつかは。
万能超人、死の概念すら超えるちょっとご都合主義が過ぎないか?と思えるニュータイプの設定の新解釈。ナラティブ。逆襲のシャアはガンダムシリーズの不勉強も相まって、あまり面白いとは思えなかった。
が、今回は違った。
見ている最中の胸の高鳴り。何故だか無性に泣きたい気もしてくるこの気持ちは、感動とは違う。なんでもできるって信じ切れた幼少期の、あの瞬間。
地下に秘密基地を建てる設計図を書き、兄弟の机と机を糸で繋ぎ物の受け渡しを容易にする、理想都市化計画。
そのどれもがあまりに稚拙で、荒唐無稽なものだったが、生み出そうとしてる瞬間は、理想の物が確かな形で見えていた。
まず現実から逆算する今。かつて思い描いた創作物を作り上げるのはどれほど難しい工程で、遠すぎる物だったか。ナルトもBLEACHも、俺にはあれぐらい作れるって思って物語を描きたいと思った。もう追いつけないだろうな。
でも、いつかは。