センカン

機動戦士ガンダムNTのセンカンのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)
3.8
ナラティブのコアファイター好き

ユニコーンの世界観を引き継いだ続編。コロニー落としを予見した事でニュータイプとしての素養を見出された3人の子供達の話。
ガンダムの世界観で特にニュータイプの感応に重きを置いたストーリー構成で、直接的に政治や戦争があまり絡まないのは意外と珍しいですね。
過去キャラの登場でテンション上がる部分はあるけど、映画尺でこの新キャラ達に感情移入するのはちょっと難しかったです。F91とかはそんな事無かったんですけどね。
なんというかメインメンバーが過去の因縁からフェネクスを追う関係で、他の仲間達が置いてけぼり気味、内輪で戦ってる感。最期まで手伝ってくれた隊長とか優しすぎる。いやまぁ世界の危機絡んでたから仕方ないんだけど。

あとそれだ。世界の危機のお手軽感。こんな方法で地球が壊滅的な被害受けるってのがちょっと非現実的に思えました。コロニー落としとかは大規模な軍が襲撃して、策を巡らし成功させているイメージなので、そんな簡単に地球やれるならテロ組織バンザイの世界だなって感じです。つまる所あんなに沢山ガス同じ場所に貯めるとか危機管理どうなっとるん?

前作のユニコーンがガンダムシリーズでも屈指の名作だった事もあり、ストーリー的に、映像的にも見劣りしてしまった所が残念な部分。

ただ機体としてのナラティブは結構好き、換装でほぼほぼ別機体になるので、短い映画尺の中で色んな面を魅せてくれました。
お前の武装使い捨てなのか?ってくらい。デザインも中々良いですね。
コアファイターの羽根っぽいとこも好きです。

点数内訳
世界観:4
ストーリー:3.5
キャラ:3.5
音:4
映像:4
スコア:3.8
センカン

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