監修：押井守。2003年、六本木ヒルズのオープニングイベントで公開された短編。全編に渡って空撮で東京の街を映す。

海ほたるから、サンシャイン60、都庁、防衛庁、レインボーブリッジ、六本木ヒルズ、駒沢オリンピック公園、浅草雷門、井の頭公園、渋谷交差点、羽田空港、東北新幹線、東京駅、お台場など。要所要所でズームインしロックオンして行く。。。

ハイビジョン空撮なのでちょっと見は今の東京とあまり変わらないように見える。しかし東京スカイツリーはなく、渋谷交差点はコロナ前までの風景を留めている。この映像の中の東京で18歳だった者は、今年で40歳を迎えるのだ。

押井守監督が関わっていると思うと危険な匂いを感じてしまう。「機動警察パトレイバー２ the Movie」（1993）の元自衛隊クーデター部隊が、爆撃計画の為に撮影した映像のように見えてくる。空からビルの窓に立つ１Sにズームインしている。即ち狙撃可能と言う事。

警視庁、国会議事堂、そして皇居がいつ映し出されるのか？勝手にハラハラしながら観ていたが映ることは無かった。

三連休の中日に一人で空撮の画面を観ていたら、大学受験前の夜中のテレビの前に気分がワープした。あの頃も未来は見えなかったが・・・などと何だかセンチメンタルな気分で22年前の東京を眺めた。

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「東京静脈」（2003）11分
監修：押井守
監督：野田真外
音楽：川井憲次

「東京スキャナー」（監督：松宏彰）と同時に六本木ヒルズのオープニングイベントで公開。3面スクリーンによる上映。

都心を流れる神田川からの視点で東京を映す。
DVDでは一画面に3面スクリーンを収めているので見えにくくて楽しめなかった。