このレビューはネタバレを含みます
小学生が手作りの遊園地「バイオレンス・ボイジャー」に迷い込み、そこでアトラクションではなく本物の“ロボット”に襲われるさまを描くホラー映画。
ゲキメーション(劇メーション)で作られており、ペープサート(人形劇)と一枚絵(紙芝居)で表現される。
「アニメ」ではあるが2D・3Dとは違いアニメーション的な動きはなく、実物を撮影しており独特。そして、ゲキメーションでなければ映像として強すぎるほど内容がグロテスク。
80分の尺にイベントを詰め込み、手法と相まってとにかく濃い。ホラーとしての演出も複数の角度から攻めて楽しい。
声優の棒読みも癖になる。
手法からストーリー、キャラ、展開と全てが異質ながら、その全貌は王道の英雄譚。
仮面ライダー+桃太郎で、実はかなり分かりやすい。そこに楳図かずおとスピルバーグのエッセンスを混ぜることで、唯一無二のトラウマ・ジュブナイルになっている。