このレビューはネタバレを含みます
他者の運命を知った時、それに干渉することが許されるか否か。この作品のテーマだとおもうが、作者は否定的な考えを持っているのか、「代償」を払うことになると設定している。
だとしたら「フォルトゥナの瞳」は何のためにあるのか。作中では明確に語られなかった。
だから、主人公(達)が「選択」する姿が不憫で、鑑賞後もすっきりせず、救いもなく、なんかもやっとしているのだろう。
ストーリーは切ないが、テンポが緩く、クライマックスでの感情移入ができなかった。終盤のヒロイン目線の種明かしも、あの場面はそんな意味だったのかと気付かされる効果はあったが、いまいちインパクトが足りなかた。
持論になるが、運命が見えなくとも、人は人に影響を与え、その影響の中で、自らの責任で選択・決断をしているのだと思う。