ジャッキーケン

天国でまた会おうのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

天国でまた会おう(2017年製作の映画)
3.4
戦争大好き人間の同軍の中尉に殺されかけた主人公らが戦後そいつに復讐する復讐劇であり、戦争で私腹を肥やした奴らの金を詐欺で巻き返すクライム映画

序盤は凄く良かった
ドイツvsフランスの塹壕戦から地上戦は結構力が入ってて迫力があるしそこから戦後、用無しとなった主人公と爆弾によって口がなくなってしまったエドゥアールが復讐すべき相手、戦争で私腹を肥やしたお偉いさんらを出し抜く詐欺作戦を練るところまではテンポが良く展開されていく

「イングロリアスバスターズ」みたいに殺し損ねた悪役を見事に出し抜いていく爽快感がそんなにないってのが残念、悪徳中尉のクソ野郎っぷりは地獄の炎で焼かれても良いぐらいの悪行を重ねてるのに結構地味な報復だったからイマイチスカッとできない。シーンの意味合い的には納得できるんだけどあれだけでは生ぬるい

計画だけは大胆だけど肝心な実行場面が地味、主催したパーティで戦争を引き起こした元凶のマスコットにパイを投げつけるところとか好きだけど全体的な派手さ、シーンの大胆さが感じられず消化不良

記録上では死んだことになってるエドゥアールとその父の終盤の息子への伝言として愛を伝える場面だとか、尋問官の急な寝返りは意外な伏線で意表を突かれた