天国でまた会おうの作品情報・感想・評価・動画配信

天国でまた会おう2017年製作の映画)

Au revoir la-haut/See You Up There

上映日:2019年03月01日

製作国:

上映時間:117分

ジャンル:

3.8

あらすじ

「天国でまた会おう」に投稿された感想・評価

【過去に観た映画】2019.5.8

第一次大戦の西部戦線。
戦争のむごさが映し出される。

戦争を始める人、命令を下す人、休戦の指令を握りつぶす、戦争が好きな人、
味方に銃を向ける人。

そして、その戦争により 人生を狂わされた男二人の物語が始まる。

顔の半分と声を失ったエドゥアールと彼に命を救われたアルベールがパリで暮らす。

重いテーマの話だが、美術や衣装が、幻想的でもあり、美しい。
これぞフランス映画という感じ。

画才にあふれるエドゥアールは、マスクで、顔を覆う。
マスクの穴からのぞく彼の瞳の
せつないこと。
その時々の感情を表したような
手作りのマスクや衣装が素敵。

エゴン・シーレやピカソを
オマージュしたような画も
良かった。

ラスト近く、彼のマスクの意味を知ると、涙があふれた。
そして、アルベールの姿にもまた涙する。
Ryoma

Ryomaの感想・評価

4.6
強烈な反戦的メッセージや社会への風刺が込められた作品。
そんな軽いもんじゃないけど、戦時中のフランス版コンフィデンスマンJP的な。政府や世界に対して真っ向から反戦の警鐘を鳴らさんとする作品の姿勢がよかった。

戦争自体に焦点を当てた映画はたくさんあるけど、その後の遺族や当事者の生活や人生に重きを置いた映画は案外少ないんじゃないかなあと感じた。その点では、本作は後者であり、他の戦争映画では感じることができない部分の戦争の悲惨さであったり、無常さであったりを感じずにはいられなかった。
ロシア・ウクライナ危機においても、戦争が終わり、たとえ生き残ったとしても、悲惨な仕打ちや厳しい生活が待っているんだとしたら、どの言葉でも陳腐になってしまうほど表現のしようがない。その苦しみは当事者にしか決してわからないし、早く戦争が終わることを心から願うばかりだ。
mizuna

mizunaの感想・評価

4.0
美しさの中にずっと哀しみが存在していた。観終わったあと、この邦題が心にくる。
一人旅

一人旅の感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

アルベール・デュポンテル監督作。

「その女アレックス」で知られるフランス人作家:ピエール・ルメートルによる2013年発表の小説「天国でまた会おう」の映画化作品で、フランス版アカデミー賞であるセザール賞で監督賞を含め5冠に輝いています。

一次大戦終結前後のパリを舞台にした映画で、好戦的な上官の犯罪に気づいたために戦場に生き埋めにされた元銀行マンの男:アルベールと、彼を地中から救い出した際に顔面を酷く負傷してしまった銀行家の御曹司:エドゥアールを主人公にして、自分たち国民を戦争の道具として散々酷使した挙句、終戦後は彼らを見放している国&世間を相手に前代未聞の詐欺を企てる主人公(&二人の計画に協力する少女:ルイーズ)の姿を、戦後も悪事に手を染め続けている元上官に対する恨みと復讐や、富豪の父親との軋轢の行方を絡めて描き出しています。

身も心もボロボロになって帰還した兵士達の視点で戦争の害悪を糾弾した一風変わった反戦映画で、彼らが仕掛ける大胆不敵な詐欺行為に、国家の利益のため戦場に駆り出された戦死者&帰還兵達の怒りと憎しみが込められています。損傷した顔を隠すため常に仮面を被った口の利けない青年と、仕事と恋人を失い惨めな思いをしている年上の男、そしてひょんなことから彼らと親しくなった一人の少女の犯罪ドラマを通じて、戦争という国家主導の大罪を通常の反戦映画とは違った角度から浮かび上がらせていった作品であり、同時に、国家の罪というマクロな視点から個人の罪というミクロな視点に落とし込んだ上で、理性と欲望、罪と罰、親子の軋轢と和解、歳の離れた戦友との絆といったテーマを織り交ぜた作劇が見応え満載な異色の反戦ムービーとなっています。

本作の監督も務めたアルベール・デュポンテルが主人公の一人、アルベール役で好演していますし、相棒の仮面男:エドゥアールを演じたナウエル・ペレス・ビスカヤールの熱演や、エドゥアールの通訳を買って出る少女:ルイーズを演じた新鋭:エロイーズ・バルステの無垢な演技も魅力的であります。

このレビューはネタバレを含みます

とてつもなくおフランス。でもこの雰囲気めちゃくちゃ好きだなあ。現実的な戦争×非現実的な仮面が妙にマッチしていた。最後は2人ともある意味ハッピーエンドだったのかな。兎にも角にも早くフランスに行きたい…
邦題が、好きです😃

失われたことを理解しつつ それでもなおもういちど逢いたいと思う人が誰にでもいるのではないでしょうか

なにも死別でなくとも 別れにはいろんな形があるものです、時間が経つにつれその人への感情は少しずつ変わってくかもしれません 悲しかったり 悔しかったり 歯痒かったり 謝罪したり 納得したり、寂しかったり… とね
考え中

考え中の感想・評価

3.8
壮大なおとぎ話のような映画。
実に映画的な映画だった。
全体に漂うパントマイム風の演技がフランスという感じ。鏡に映して見せる演出が印象的。エドゥアール役はほとんど仮面姿でセリフもないのに言外の表現力が凄い。青い鳥の碧い目が綺麗で悲しかった。
コメディ…?フランス映画ならではの真面目な題材を柔らかくおしゃれにした感じ。
戦争映画って、戦争中の戦いを描くものが主流だけど「婚約者の友人」然り、終わった後の残された人の話は良い。
ただ、ストーリーはあまりハマりませんでした…!
ちぃ

ちぃの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

★3.5 第一次世界大戦停戦の一報が入るも、上官のブラデル中尉によって突撃命令が下る。
それによって顔の下半分を失ってしまった御曹司で絵の才を持つエドゥアール。彼は父とずっと折り合いが悪かったのもあり、自身を戦死したことにして欲しいと戦友のアルベールに頼み込み、偽装工作をする。
そして二人はパリで共同生活を始める。
生活が苦しかった2人は、慰霊碑建立詐欺を思いつく。

それぞれに痛みを持った者たちの話だった。
アルべールが警察に捕まり、供述をしていくという形で語られ、それも最後生きてくる。

父にただ認めて欲しかっただけのエドゥアール。
その最後は美しく儚かった。

顔を隠すためにエドゥアールは常に仮面をつけていて、それが浮世離れしていておとぎ話のような感覚だった。
ビオラ

ビオラの感想・評価

4.0
原作が面白かったのは覚えてるんだけど、続編「炎の色」を読みだして、前編のストーリーを忘れていて、映画になってることを知り視聴。

戦場での疑惑の戦死の場面がすごく印象的だったのを思い出した。

戦没者の慰霊碑で詐欺を働こうとする目のつけどころは、戦没者にはお金をつぎ込む人がいくらでもいて、帰還した人が困窮していても助けないことへの皮肉。

ラストの悲劇は、次作での冒頭に出てくるマドレーヌの子どもが起こすシーンにつながり、この人物がまた芸術的センスがあることも叔父にあたる主人公にそっくり。

アンリの最期は原作とは違うけど、映画版の方が痛快。
ラストの憲兵との会話に泣ける。

フランス映画らしい街や家、衣装に伝統とおしゃれさが感じられ、仮面の華やかさはミュージカルのようで映像ならではの魅力を存分に出している。
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