天国でまた会おうの作品情報・感想・評価・動画配信

天国でまた会おう2017年製作の映画)

Au revoir la-haut/See You Up There

上映日:2019年03月01日

製作国:

上映時間:117分

3.9

あらすじ

「天国でまた会おう」に投稿された感想・評価

ピエール・ルメートル作同名小説の映画化。脚本はルメートル本人とアルベール・デュポンテル監督の共作。

原作未読。
原作とラストはだいぶ違うらしい。

同著者の「その女アレックス」と「悲しみのイレーヌ」は読みました。

ストーリー ★★★★☆
第一次大戦中、前線にて休戦命令が出たにも関わらず、戦争を好む指揮官プラデル中尉の画策によりドイツ軍より攻撃され負傷したエドゥワールと彼を引き取り面倒を見るアルベール。
顔の下半分を無くしたエドゥワールは厳格な父に会う事を拒絶。2人は金と復讐の為、大掛かりな詐欺を思いつきます。

話はアルベールの回想から始まり、回想に終わる。彼を通して見る大富豪家族の奇妙な関係と芸術家エドゥワールの人生。

ルメートル作品特有の、観終わった後は何とも言えない気持ちになりますが、その中にも僅かな希望と慰めが…


キャラクター★★★★☆
「普通の人」代表みたいな特段特徴のない中年おじさんアルベールと若き大富豪の御曹司エドゥワール。言動の端々に表れる対照的な2人の性質。
世代も育った環境も価値観も違う。

アルベールを演じるのはアルベール・デュポンテル監督自身。(名前が役名と同じなのはたまたまなのかな?)
おそらくエドゥワールはその風貌と描くデッサンの絵のタッチから、この時代の画家エゴン・シーレをモデルにしているのではないかと思われます。(エゴン・シーレも第一次大戦に招集されてる)

物語のスパイスとなるのは、死を愛し死をビジネスにする絶対悪プラデル中尉の絶妙な憎たらしさ。


オシャレ度 ★★★★★
建物や街並み、インテリアやファッションと、どれもとてもオシャレ。中でもエドゥワールの仮面の数々は有名芸術家作品のオマージュだったり、動物をモチーフにしていたりとすごくオシャレで、かつエドゥワールの感情を代弁する機能も。実際のところ仮面の奥にある表情を隠す意味でも使っているんだと思う。


エンタメ度 ★★★★☆
戦地で危険に晒されたり、詐欺を計画したり、平常心ではいられないような場面が続きます。
ホテルの一室でのパーティーのシーンは皮肉たっぷりでユーモラス。


メッセージ性★★★☆☆
家族の距離


原作者ルメートル氏のフランスで2016年発行のスリラー小説"TROIS JOURS ET UNE VIE"が2019年に今作と同じ配給会社で映画化されてるみたいなので観たい!原作小説の日本語翻訳もまだみたいですけど。
原作者ピエール・ルメートルの「その女アレックス」で衝撃と感動を受けて、こちらも原作を読んでいた。この重くて、でも温かい物語りが映像化できるのか。結論、素晴らしい映画になってた!色々と原作読んでなければ説得力に欠ける部分はあるかもしれんが、芯のところはしっかり伝わったのではなかろうか。アルベールの実直、エドゥアールの美的気質と苦悩、父、姉の造形も案外きちんと表現されてたし。映像として、仮面の美しさに感動。ラストは原作と違う部分もあるけど、映画としてまとまってたし。映画も心に残る作品になってる。
父子の確執、戦争への復讐
命とは?
まだうまくまとめられない
wowow

フランス映画。やはりおしゃれ。
戦争は終わり、生き残った者の人生は続いていく。戦争の体験を背負いながら、以前と違う身体で新しい時代に生きていかなければならない。
人間は優しい気持ちだってあるのに、悪事も働く。
キーン

キーンの感想・評価

4.0
本よりも映画の方が良い印象
ピエールルメートル好きなのでその女アレックスとかも映画にしてくれないかな
映像にできないシーン連続かもしれないけど
苦手なフランス映画で戦争がらみでしたが、あら?引き込まれてしまいました。
仮面がキレイで表情豊か。
ストーリーも楽しめました。
最後のシーンが粋ですね!
jtokuno

jtokunoの感想・評価

4.0
独特な雰囲気。

穏やかな進行で何度も寝落ちしてしまい
見終わるのに3日かかってしまった。

フランス映画にいつも感じてしまう
感覚ギャップもそこそこで
居心地の良い映画だった。

最後のシーンはジーンときた。
親への思いが熱烈すぎたのかなと。

戦争によって心身が傷を負う話はよくあるが、こういう形は初めて。
避けられてきたのかも。
Bom

Bomの感想・評価

3.4
悲惨さや憎悪や卑劣さをこんなにも美しく芸術的に出来るのはフランス映画だから。一貫して美しい。ニエルのドン感半端ない。総裁という肩書が相応しい。

2020年初観作品313本目
けーな

けーなの感想・評価

3.6
ずっと観たいと思っていて、ようやく観ることができた。原作の小説は、フランス文学界で最も権威のあるゴンクール賞を受賞しており、映画化された今作は、フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞で、5冠を獲得している。

独特の世界観と映像美を楽しむことができた。芸術的な作品だと強く思った。ネタバレになるから言わないが、エドゥアールの最後のシーンを、驚くと共に、美しくて綺麗な場面だなと感じた。

途中までは、実際には有り得ないだろうと思ったりして、冷めた目で見ていたが、後半に、話に惹きつけられた。

このレビューはネタバレを含みます

とても芸術的なフランスの反戦映画。
戦争で顔の半分を失った芸術家のエドゥアールと、彼に戦場で命を救われたが全て失った冴えないアルベールが記念碑詐欺計画で復讐する

エドゥアールの作る仮面がとても個性的で表情豊かで素敵。ストーリーも最後まで先が読めずハラハラした。

しかし、最後に父と再会後のエドゥアールの自殺はあまり好きではない展開だった。これが、反戦映画なんだろうけど、ハッピーエンドか良かったな

あとお姉さんがプラデルを利用した気持ちや、女の子がなぜエドゥアールになついたのかもよく分からなかった。エドゥアールの気持ちを含めて感情移入が難しかった

エドゥアールはなぜ最初と最後で2回もアルベールを救ったのだろう
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