ヒラリー

沖縄スパイ戦史のヒラリーのレビュー・感想・評価

沖縄スパイ戦史(2018年製作の映画)
4.1
まだ陸軍中野学校について全然勉強してないし、映画も見てないからこの映画で出てくる話はどれも衝撃的だった。
出てくる映像や写真は今まで見てきたものの中で一番きつかった。
前日に見ていたひめゆりで頭を割られ脳が…という話にあった通りの写真に閉口した。
今まで見た映画とは違った角度から見た沖縄戦
よく見るのは南部戦線で本作は北部戦線を中心とした証言。
少年ゲリラ兵、スパイ虐殺、戦争マラリア…
中でも戦争マラリアに関してここまで証言を集められたものを見たことが無かった。
よそから来た山下先生は教えるのが上手く島民に慕われていた。
あいつを殺していれば…と話すおじさんの恨み、怒り、悲しみ
戦場にならなかった島、なのに住民の大半がマラリアで死亡
国の為、軍人としては100点の行いも、人としては0点いやそれ以下の行動
電話の肉声も記憶がすっぽ抜けてるのかと思う位、怒りを通り越して只々空しい。
裏で全て陸軍中野学校へ通ずるという事実…これに関しては追って勉強する。
寄贈された桜の木が温暖な気候の沖縄で花をつける事はなかった事が何よりも沖縄県民と本土の人間の温度差を決定付ける事実よね。
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