このレビューはネタバレを含みます
アラブ系の世界観がしっかりと表現されていて、往年の名曲とまるでインド映画のようなダンスもさすがのクオリティ、名シーンもある程度キッチリ再現されているので原作ファンでも楽しめる。
なにより近年相次ぐディズニー映画の実写化の中でも、この作品は単なる3次元化ではなく、登場人物のキャラクターに大胆な別解釈を加えた新鮮な仕上がりになっている。
アラジンは純朴というよりほんの少しチャラく、ジャスミンは守られる孤独なプリンセスというよりその芯の強さが強調されている点が面白い。
ただ、"アラジン"の見どころ一つと言っていいジニーの描き方に関しては物語の道化役としても実写化としてもかなり中途半端になっていて、ファンとしてはちょっと納得がいかない印象。