魔法バトル特撮効果は『マーヴェル・シネマティック・ユニヴァース』の成果、怪鳥イアーゴは『ファンタスティック・ビースト』、アブーが赤いダイヤモンドに魅入られる気持ち悪さは『ロード・オブ・ザ・リング』。全編にわたる「王(女)を讃えよ!」という『バーフバリ』感。
アラジンを最高にチャーミングに描きつつも、ジャスミン王女と魔神ジーニーを主役に抜擢するフェミニズム・リヴァイズは、もちろん近年のディズニーそのもの。リメイクといういみで、『マッドマックス』や『オーシャンズ』を想起されよう。
実写版『アラジン』は完・璧・な21世紀エンターテイメントだ。