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アラジンのtdswordsworksのレビュー・感想・評価

アラジン(2019年製作の映画)
4.4
ディズニーのアニメ映画で一番好きなのがアラジンで、とは言え、実写化には全然ピンときてなくて…とりあえず観てみて、結論、超楽しい!

アニメ版が好きだった理由を深く考えてみたことはなかったのだけど、実写版を見てわかった。劇中の最大の盛り上がりのシーンでもあるとおり、魔法の絨毯で世界を旅させてくれる、ドリーミーな脚色は実写化でも変わっていない。むしろ、その芯はより強くなり、その表現力が増している!128分間、アラビアン・ナイトと視聴者との距離を感じる瞬間は一度もない。

本作の最大の特徴と言っていいのは、ジェンダーの伝統を打ち破ろうと屹立する王女ジャスミンの力強さ。ウィル・スミスのジーニーはカッコよさとユーモアをアニメ版同様に兼ね備えていて非の打ち所が一切なかった。彼の演技次第で実写版が笑いもので終わるかどうか決まっただろうから、彼ありきであったことは想像に難くないし、想像を軽々と超えてきた。非日常的なほど陰をまったく見せないアラジンのキャラクターは物語の説得性に寄与しているし、そして白眉は、ジーニーの魔法によって王子になったアラジン(アリ王子)の謁見パレード。キレッキレのダンスがカッコいいナイト・パーティーや、インド映画にインスパイアされたラストシーンもとても楽しい。
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