ASA

アラジンのASAのレビュー・感想・評価

アラジン(2019年製作の映画)
4.3
メインキャストの3人がディズニーアニメの『アラジン』から飛び出してきたかのように役にピッタリハマっていた!ウィル・スミスのヒップホップネタなんかもあってニヤリとさせる。
衣装と小道具の豪華さがハンパじゃない。特にアラジンが架空の国の王子に化けてパレードした時のジーニーの紫を基調とした衣装がたまらなくカッコいい。メインキャストだけじゃなく、脇役たちの衣装も細部まで手が込んでいる。またCG技術も素晴らしい。中東(?)の異国情緒あふれる街並みは美しかったし、なにより洞窟の財宝の山の映像美は圧巻。そりゃ猿も手出したくなるってもんだ。
その美しい映像に加えて挿入歌が絶妙にマッチしている。アラジンとジャスミンが魔法の絨毯に乗って、アグラバーと砂漠の夜景を眼下に歌うA WHOLE NEW WORLDはあまりにも幻想的。
「肩書きや社会的なステータスは物事の本質には成り得ない」という普遍的なテーマは勇気をくれるし初心を思い出させてくれるメッセージだ。個人的にはアラジンの「たまには冒険しないと」ってジャスミンに言う台詞がめっちゃ刺さって涙ぐんだほど。また、ジャスミンの男社会に屈しない強い精神にも感動した。
ストーリーはテンポよく進み、合間合間に笑えるシーンが盛り込まれて全く中だるみしない。ジャスミンがアラジンに恋に落ちるシークエンスも、アニメ版よりもじっくり描かれていて説得力がある。
キャスト、映像、音楽、ストーリー、全ての要素が完璧に融合した美しい作品だった。
(初・ドルビーデジタルにて鑑賞)
ASA

ASA