やま

七つの会議のやまのレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
3.5
面白いのだけど、いろいろ物足りないという感じ。

まず主人公のキャラクターに違和感を感じる。冒頭皆が緊張して会議に臨んでいる中、一人居眠りしている。これは主人公らしくていい。彼は居眠りして怠け者で、しまいには上司をパワハラで訴える。そんな彼をなぜ会社は野放しにしているのか。

彼という人間の謎を追求していく、それと同時に会社の悪が現れていく、そんな感じのストーリー。自分が主人公に感じる違和感は主人公のキャラクターの変化にある。

怠け者で居眠りな彼が、いつしかただの真面目に会社の悪を何とかしようと動いてる人になっていく感じとか、ネジ工場で二人がネジ回収に当たる際に彼が来るだけで怯えている感じだとか。

彼に対する対応の変化なんかも変わりすぎて気持ち悪いし、野村萬斎演じる彼に人間らしさを1mmも感じられない。まるで作られた人間みたいな風に感じられた。

映像的にも面白さを感じれなかった点も不満点。

でもエンディングは良かった。役所広司もええなぁ。語る彼も良かった。

そういえば、朝倉あきさんも良かった。
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