フンボルトペンギン12号

七つの会議のフンボルトペンギン12号のレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
4.0
ザ・池井戸ドラマ
前半は主役となる野村萬斎演じる謎のぐうたら社員八角さんが何者なのかをうだつの上がらない営業部の課長と寿退社の迫った女性社員が追いかける流れで、後半は八角さんが大暴れするという構成になっている。さらに、エンドロールはさすが芸の人だなと思わせる語りが入り終わる。

前半は全体的に明るめのトーンでクソ社員を処断しつつ(カスタマー課長は完全とばっちり)、物語全体の謎に迫る構成で、ダレずに核心まで興味が持続される。
後半は池井戸節の熱い展開でテンションが上がった。

平社員の恐れる鬼上司にも恐れる上がいてさらにその上もいるという世知辛さ

過去の池井戸ドラマを見ていると新鮮味は少ないかもしれないが充分楽しめる映画だった。香川照之のオーバーアクト最高!
七つも会議はなかったので、なにか別に由来があるのかな?