このテーマを扱った映像作品は星の数ほどあれど、人それぞれ死に対する向き合い方はひとつとして同じものはないわけで、それこそ星の数ほどあるので、たった40分の中に価値観と葛藤と願望と現実がぎゅっと詰め込まれた見応えのある映像作品だった。
生きる・生きてほしいが叶わないことが分かった時、無理矢理1番の望みを見ないように次に望むことを考えること・考えてもらうことの辛さは計り知れない。けどだからこそその場で出てくる言葉の温かさと深さは本物だとわかるのかも。難しいことは何1つ言ってなくて、とても染み入ってくる言葉がたくさんだった。
「今の気分はどう?」
「妻の望み通りに。」
「それって?」
「明るく過ごし、正しいことをする。
彼女がそう望んでる。」