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タロウのバカのpukupukupuのレビュー・感想・評価

タロウのバカ(2019年製作の映画)
3.6
・インパクトがあるシーンを撮りたいからか、本物の障害者達の前で叫んで暴れていたり、無駄に全裸を見せていたり印象に残るシーンがいくつかあったのと、全体的に暴力的な部分では勢いを感じた。
・ドキュメンタリーチックな撮り方ではあるものの、自由すぎる少年達の行動やその理由にリアリティが無く思えた。またやたらと叫んでいたが、外で大きな声で「ピストル」と言ったり、安いアパートで隣に聞こえるくらい大きな声で「人を殺した」と言うのはおかしかった。あと太賀の鏡前のシーンはトラヴィスの真似でダサかったので演出を変えて欲しかった。
・現代社会の問題に切り込みたいが為のの設定だろうが、公園でオバサンと話すシーンではタロウのセリフが純粋で無知な少年目線ではなくそれを外から見て問題視した大人が書いたセリフになってしまっていたり、母親にキレるシーンでもそれまでのタロウの内面が十分に表現出来ていない為、タロウは情緒不安定なただの突然キレる少年で終わっていた。タロウよりも菅田将暉と奥野瑛太の方が目立っていた。
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