クイニーアマン

タロウのバカのクイニーアマンのネタバレレビュー・内容・結末

タロウのバカ(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

2021/04/21
大森立嗣(たつし)監督
キャスト 菅田将暉さん、仲野大賀さん、Yoshiさん
3人がこの世界の全てだった、菅田将暉さんとヨシさんそして二人に引きづられて悪い道に染ってしまい、暴力やレイプ・恐喝や窃盗、やっている事は不良の域を超えてきて無法地帯と呼べるくらいに狂ってて、同じ人間として近くにはいちゃいけない存在であるなと思う反面、どうしたらこんな性格になるのだろうと深く考えさせられる作品でした。そして僕なりに解釈を持ちました。歪んだ性格へ育ててしまったのは紛れもなく親の責任でもあると思うし、周りの環境もすごく人間を形成していく中で大きく関わって来る要因の1つでもあります。ヨシさんが幼少期より母親からの子育てを充分にされず、義務教育でもあるはずの学校にすら行かせなかった、悪い道へと染まった原点はここにあるのでは無いかと思います。菅田将暉さんと仲野大賀さんは、学生生活を送りながらもっと刺激が欲しくてちょっぴり悪いことをする作品でいったら当初は自転車をボコボコに蹴るなど、始まりは本当に小さなことからの始まりでした。しかし人間は人が増えるともっと刺激を求め始めて、そこにヨシという大きな闇を抱える少年、胸には悪いことをするということでしか埋められない快楽感があり徐々に菅田将暉さんたちの勢いを強めていく、人間という弱い点がこういった所からすごく見えてきました。
また、ヨシさんは今回の作品が初めてで演技未経験という事なんですが、菅田将暉さんと仲野大賀さん、ヨシさんの狂いに狂ってる演技が物凄く素晴らしかったです。
仲野大賀さんの家からにじみでてくる感情はやっぱりどの映画見ても凄くて、見る度に色んなものが勉強になります。