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Diner ダイナーのnuunのレビュー・感想・評価

Diner ダイナー(2019年製作の映画)
2.8
映像はものすごくきれい。好み。
原作は読んでないけど、いろいろ詰め込みすぎて一つ一つのシナリオが浅くなっているように感じる。ポンポン新しいキャラクターが出てきて名前がわかったくらいであっさり退場していきまた次のキャラクターが出てくる繰り返し。全編にわたってダイジェストを流してる感じ。キャスティングは脇役や一瞬しか映らないチョイ役まで豪華。チョイ役なのに妙に存在感があったり、含みをもたせた演出なのに伏線回収がなかったりするけど、演じる俳優自身のキャラクターや背景込みの演出だと思う。
その最たるものは、藤原竜也演じるボンベロと故・蜷川幸雄をモデルにしたデルモニコの関係性。次期ボス見込みの人物がボンベロに私の元でも店を続けないかと言ったのに対して「俺を見つけて育ててくれたのはデルモニコです」と断る。蜷川幸雄に見出され育てられた藤原竜也本人に重なる。知ってる人はニヤリとするけど知らない人は意味不明だろう。湖に浮かぶ小さな船に乗る女性(コムアイ)が、真横に水死体が上がってきたのに表情一つ変えず無反応なのは何か意味があるのかと思ったけど最後まで何もなかった。
何度も見たいとは思わないけど、一度見る分にはおすすめできる映画。
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