まいこう

Diner ダイナーのまいこうのレビュー・感想・評価

Diner ダイナー(2019年製作の映画)
5.0
とにかく素晴らしい映像美!!!
何回でも観たくなる美麗さでした。

ミュージカル風の場面、額縁のウェイトレスが喋る演出、BGMの流れ始めるタイミング、スローモーションのアクションシーンなど、一歩間違えるとだっさいなぁ〜…となるものばかりだと思うのですが、そのすべてが絶妙で、美しく、引き込まれました。

役者さん全員、とてもよかったです。
主演の藤原竜也、玉城ティナはもちろんのこと、私の中では真矢ミキさんが最高でした!
無礼図を男装の麗人にしたのはナイスアレンジだと思います。とてもかっこよかった。
土屋アンナさんは好きなのですが、土屋アンナ感が強すぎたような気も…笑
あと、スッキリのインタビューで奥田瑛二さんが「監督に、今日もかっこよかったです!なんて言われると、そう?じゃあ明日も頑張っちゃおうかな〜なんて…」と語っていたのに和みました。笑 コフィ役渋くてよかったです。
本郷奏多、キッドにめっちゃハマってました。子役の演技もうまいなぁ…合成も自然でした。
窪田正孝のスキンもよかった。こんなによい演技をする役者さんだと知らず、他の作品も観たくなりました。

全年齢とは言うものの、突然のグロを警戒して原作を読んでから劇場に行ったのですが、グロ描写のない別物として非常に楽しめました。
没入感のある映像、痛めつける具体的な描写なしでの殺人の表現がよかった…
原作どおりの実写化だったら、残忍すぎ、グロすぎで観れなかったかもしれません。
血を見るの自体イヤ!という人でない限り、グロは気にならないレベルでした。

脚本の、"大王"後藤ひろひとさんも好きなのですが、原作をうまくまとめててとてもよかった!
少しずつアレンジされながらも、原作で気になっていたやりとりやエピソードはしっかりと盛り込まれていて見どころ満載でした。

美術、食べ物もとてもよかったです。
常に画面がきれいで、これは確かに蜷川実花さんにしか撮れないなと思いました。

映画本編とは別のところだと、パンフレットも写真が綺麗で、読み物も多く非常に満足度高かったです!
映像化されたらメイキングとかも観たいなぁ。
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