想像していたよりずっと良かった!
主人公のアレックスは自分の気持ちに気付けないまま(もしくは気付かないふり)、
初めての大好きな彼女ができる。
自分はストレートなのか、ゲイなのか、バイなのか、今はゲイでも途中で変わるのかもしれない、みたいな葛藤。
ただでさえ思春期で気持ちが変わりやすいからこそ、難しい。
今の時代、映画のテーマとして少なくないだけど
その中でもこの映画の興味深いところは
アレックスは動物が好きで詳しいという設定。
ほとんどの動物は人間と比べて雄と雌にハッキリ分かれていて、繁殖して…
そんな世界を知ってるからこそ、人間も同じ動物だから生物上の「当たり前」が自分にもあるんだと信じていたんじゃないかなと思う、アレックスは。
アレックスの場合、LGBTに理解がないわけじゃなくて、自分は違うかもしれない、という根拠のない気持ちがそういうことだったんじゃないかなと…
「ストレートだって、わかりやすい時代はどこにいったんだ!?」って、今の多様性を嘆いてたアレックスの友達もなんだかんだ最終的に
「お前がゲイだろうがバイだろうがパンだろうがどうでもいい!」って言ってたのが微笑ましかったです。
あとアレックスの彼女だったクレア、
あの子の気持ちを思うと胸が張り裂けそうだった…浮気されたとかではないし
誰も悪くないからこそツライよね…
海外では結構オープンな印象だけど、
私がこの子達の歳のときはこんな話はほぼしてなかった気がする。
言ってないだけでアレックスのように葛藤してる人はたくさんいたんだろうな