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青の帰り道のmemoのレビュー・感想・評価

青の帰り道(2018年製作の映画)
3.8
仲良しグループの人数がこれくらい多いと、一人くらい活かしきれてない人がいたり、それぞれのキャラクターや役者の良さがうまく噛み合ってなかったりすることもあるけど、それぞれちゃんと存在感があり、物語としても全員の人生に最後まで丁寧に寄り添ってるのがよかった。思い描いた未来とズレていってしまうのは残酷で苦しい。真野恵里菜と清水くるみの同居生活が良すぎて永遠に続いてほしかったしすれ違ってほしくなかったすぎる。理想や信念との差に苦しむ真野恵里菜、息苦しい実家を離れてDV彼氏に捕まってしまう清水くるみ、夢もやりたいこともなく地元で燻ってる横浜流星、浪人して突破口が見つけられず殻に閉じこもっていく森永悠希、みんなよかった。ちゃらんぽらんだけど知らずのうちに周りを傷つけたり救ったりしてる良いやつの横浜流星、真野恵里菜のアパートへ押しかけたりさりげなく見守る距離感も絶妙でよかった。早くに結婚・出産して地元で生活を送るふたりが身の丈にあった堅実な幸せを手に入れてるのが救いで、でも夢に敗れた組とのギャップにううう…と苦しくなった。
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