「もしも僕が生まれ変われるなら もう一度だけ僕をやってみる
失敗も後悔もしないように でもそれは果たして僕なんだろうか」(amazarashi『たられば』)
榊原監督は『栞』でも感じたことだが、「死」と本当に隣り合わせの生活を描くのが上手いなと。
今作でも若者の憧れが狂っていき「死」を意識し始める瞬間瞬間を丁寧に切り取っている。
青春から現実になっていくもどかしさ・・それは誰でも経験したことだから観ていて痛々しく感じた。
そんな思いで観ていたら最後にamazarashiの曲が流れてきて涙腺が崩壊しかけた。
せっかく撮影がほぼ終わってもいろいろ公開までに大変だった経緯がある作品だと聞いていたが、真野恵里菜や横浜流星をはじめ若手の実力俳優がもう一度撮影に挑んだという気迫を感じることができる。