イラク戦争という結局なんだったんだかよくわからない戦争について、真実を伝えようとしたメディア、ナイト・リッダー社の記者たちの物語。兵士を戦地に送る政府ではなく、家族を戦地に送る市民のため、大手が忖度しようとも、誰も信じてくれなくても、真摯に真実を追い求める姿に本物のジャーナリズムを感じた。
記者だけでなくその家族、志願兵とその家族も同時に描くことでストーリーに厚みが出ていたと思う。大手メディアでも、大統領のお友達でもない新聞社の現場の記者たちが奔走していた点で『ペンタゴン・ペーパーズ』よりも好み。そして上司が素晴らしい。常に冷静で、権力者に対しても言うべきことは言う。最高のボス。ミラジョボビッチやらトミーリージョーンズやら何気に出演者が豪華。
・脚本 7.5／10
・演技 7.5／10
・演出 6／10
・音楽 5／10
総合点 26／40
