Margaret

小さな恋のうたのMargaretのネタバレレビュー・内容・結末

小さな恋のうた(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

予告編見ずに、鑑賞しました。最初は甘酸っぱい青春ラブストーリーかと思ったら、全然そんなことはなかった。

曲のアレンジが本当に良く、すごく好きです。

最初は、どんなストーリーになるか全然わからなかった。幻想だと気づいていましたが、予想が的中した時の悲しみに勝つことはできませんでした。その後、ほぼずっと泣いていました。

私は旅行で沖縄を訪れたことはありますが、米軍基地などの問題に関しては、考えたこともなかった。その存在を忘れていた訳ではなく、ただ単にその問題が私からしたらすごく遠くて不可解なものだからです。日本とアメリカがフェンス一つで区切られていて、自分の国土なのにアメリカ。やはり理解できません。

しかしこの映画はもう一つの観点を与えてくれました。ひき逃げの犯人が米軍基地人かもしれないという理由で、人々は被害者やその家族の気持ちを勝手に解釈し、抗議行動に走る。それではいつまでも、米軍基地は沖縄ではなくアメリカのままだ!相互理解は交流の上にしか成り立たない。被害者のためと言いながら、事件の解決には繋がらない抗議ばかりする。それは本当に被害者のためなのか。ただ死者を利用したのではないか。そんなことを考えてしまいます。
Margaret

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