さ

RBG 最強の85才のさのレビュー・感想・評価

RBG 最強の85才(2018年製作の映画)
4.5
「男性の皆さん お願いです
私たちを踏み続けているその足をどけて」

女性やマイノリティ、人間のため、社会のために静かにそして果敢に戦い続けたギンズバーグのドキュメンタリ。
70年代、法律上も男女平等ではなかったあの時代の女性が、驚くべき公平さと信念のもとに男女平等の概念を一歩ずつ築いた、その事実だけで涙出る。彼女から発せられる言葉一つ一つが力強くて、賢くて、でもユーモアもあって、本当にカッコいい。まさに努力の人。

森喜朗の女性蔑視発言もそうだけれど、優位な性や人種の特権社会で生きる人々に差別問題を認識させる難しさ。未だなくならない差別に絶望することも多いけれど、淡々と諸問題に向き合い戦う彼女の姿を見ると、まず目の前の不平等や悔しさに一つ一つ向き合い声を上げることが重要なのだと改めて感じました。
もうこの社会終わってる、って日々何度も正直思うけど、そう割り切るにはまだ早いよね。彼女が言っていた通り、社会における真の変化は一歩ずつ起こるものだから。
エセ平和主義者、エセ中立、エセフラット野郎にはならんぞ‼️きちんと向き合い、考え、行動に移す。本当に、勇気もらえた。

また何よりもパートナーのマーティンが本当に愛に溢れていて素敵。お互いがリスペクトし合っているのが伝わるし、あの時代にあそこまで柔軟な考え方をする男性がいたんだ。
「私の知性に関心を示した初めての男性」
「君は自分を誇りに思うだろう。だが君を誇らしく思う気持ちは僕が上だ」
彼女の功績はマーティンというパートナーあってこそだった

ふうーー。既に2021年マイベスト映画になった。色んな人におすすめしたいです。というか見て考えて欲しい。もっと勉強しなければ。

「淑女であれ、自立せよ」
「怒れば自滅、議論に勝つには怒鳴らないこと」
私もこの精神で生きる。
さ