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魂のゆくえのkioのレビュー・感想・評価

魂のゆくえ(2017年製作の映画)
4.0
私は無宗教だが、言葉は心の病気の治療薬だと思っており、言葉が力を持たなくなった時の救済が祈りだと思っている。

心に深い傷を増やし続けるトラー牧師は、不条理な世の中に絶望しながらも自身の祈りを信じて魂を救済させることは出来なかったのだろうか。

監督が「タクシードライバー」の脚本家ということを後から知り、納得するところが多々有り。トラヴィスの所業は受け入れ難く、ただ呆気に取られて終わったが、今作のトラー牧師の最期はあまりにも哀しくて涙が出た。
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