早稲田松竹にて見逃し
難しかった、信仰を持つ人だからこそ、生まれながらにしてその仕事だった為に、苦しみが深くなってしまったのかなと思いました。
ずっと彼を責めるような地を這うような音楽が鳴っていたのが印象的でした。
暴力に訴えた所で大きな力に抗えない事くらい解っていたはずなのに。
聖人をするには、彼の心はすでに疲弊しきっていたのだと思います。
彼は役割と自分の救いとの境が割り切れなくなってしまい、彼女を求めたんだとしたら、悲しい結末しかないのだろうなと、ラストシーンを見ながらぼんやりとしてしまいました。