Keitan

魂のゆくえのKeitanのレビュー・感想・評価

魂のゆくえ(2017年製作の映画)
2.8
『孤独な牧師が絶望に堕ちていくお話』

20191105 129
ジャケットに脚本賞と書いてあるし多分良い映画だろうと思って観てみれば、なかなか哲学的で難しい映画だった。病に侵されたイーサン・ホーク演じる牧師が主人公。基本的に彼のひとり語りで進行していくが端々に聖書の言葉が引用され余計に難しく退屈に感じてしまう。

牧師は息子を戦争で亡くした事から妻とも別れ孤独感を抱えて生きている。ある日、環境保護活動家の夫を持つ妊婦から相談を受けるが、その夫は自殺してしまい牧師に遺書を遺す。その事をキッカケに徐々に牧師の思想が変化していく。聖職者が堕ちていく逆「タクシードライバー」みたいなストーリー。

自分の命とか、社会に対してとか、全てに無力さを感じた末に牧師は“ある事”を決断するが、そんな彼を最後に救ったのは小さな愛だったという結末??

と、書いた後に映画について調べてみたらシュレーダー監督って「タクシードライバー」の脚本家なのね。なるほど道理で。
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