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魂のゆくえのtのレビュー・感想・評価

魂のゆくえ(2017年製作の映画)
4.5
傑作だった。のっぺりと無菌化されデジタルで味気無く撮られた観光施設としての教会は聖性とは無縁そうでそこに住まう聖職者の苦悩は環境問題や持病と共に次第に『タクシー・ドライバー』かのような様相を呈していく。聖俗の二項対立に安易に陥らず不安定な自我を絶妙に外しながら描くシュレイダー円熟の手腕。。静謐な空気の中に割り込む血尿・脳髄・爆破チョッキ!深夜暗闇の中でネット調査に勤しむイーサン・ホーク…空中浮遊シーンの新興宗教感は、『ラ・パロマ』もそうだがどちらかと言うと『魔法少女を忘れない』『レポマン』の時のような衝撃に似ていた。
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