人生いろいろ マッポ(警官)もいろいろ♪
ヤクザだっていろいろ 咲き乱れるの♫
この夏、一番熱く滾る男たちの血と汗と狂気の140分。
【こ】コンプライアンスなんぞクソ食らえ
前作に引き続き、暴力の大盤振る舞い。
眼を覆いたくなるような激しい描写に観ているこちらの身体にも力が入る。
色々厳しい今のご時世。
そんな今、これだけのモノを創ったこと自体が作品に意味を与えている。
【ろ】ロンリーウルフの矜持
役所広司から主役の座を引き継いだ松坂桃李。
愛用のライターにあしらわれた狼のように、鋭く光る眼。相手を威圧する存在感。
老練なヤクザのキャスト陣にも負けない迫力の演技。
前作で"学士さま"と揶揄されたあの頃の彼はもういない。そう、彼はもう立派な"孤狼"だ。
【う】上林、凶悪につき
笑顔すら相手に恐怖を与える道具に過ぎない上林を演じるのは鈴木亮平。
いつもの優しい眼はどこへやら、眼の奥に広がるは暗闇のみ。純粋な悪が存在する事を思い知らされる圧巻の凶暴さ。
極道の中にあって、彼の凶悪さはまさに"極み"。
【の】のるかそるかの綱渡り
ヤクザとの命のやりとりは、いつだって綱渡り。
ほんの僅か、何かがズレただけで地獄の門を開くことに…。
最凶の悪が野に放たれた今、ヤツとどう渡り合うのか。
ヒリつく空気が観客の肌をも苛烈に焦がす。
【ち】血で血を洗う抗争の行く末は…⁉︎
最後まで眼を離せない、強烈な衝撃。
飛び散る血飛沫、火を吹く銃口、響き渡る怒号。
逃げ出すことは許されぬ、命を刈り取るまで終わらない闇の世界にようこそ。
「東映さん、第三弾制作のご予定は…？」と言いたくなる素晴らしい完成度。
彼らがシャバに戻ってくる日を心待ちにしつつ、筆を置くことに致します。
