ぐろりあ

孤狼の血 LEVEL2のぐろりあのレビュー・感想・評価

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)
4.2
これは面白かった‼️
なんか手放しで喜んで劇場を後にしました。オススメです。

前回は実録物風でやや社会派の印象だったけどLEVEL2はエンターテイメント感あり大満足でした。

鈴木さんの役はとんでもない悪魔なヤクザと聞いていたが…愛嬌もあり、危なさ同時に危うさがあり、人間として悪魔になったキャラを見事に演じてられました。
観ている観客に色々な想像力の幅を持たせてくれていた感じがします。
正直大好きな俳優さんというわけでは無いけと変態も、西郷どんも、ブチ切れヤンキー野郎もあったけど今までと違う立ち位置で楽しそうに演じてたのがよく伝わる映画として楽しい作品でした!
こうなると『土竜の唄 Final』もどんな化け物ヤクザを演るのか楽しみになってきました。

松坂桃李さんも役所さん不在でこのハード作品はどうなるかと思いましたが…
松坂さんは松坂さんの優しさに全く嘘つかず、見せかけでない、そして逞しく演られていたので素晴らしかったです。
ここがキモなんですが……
優しい人が見た目だけ変え荒ぶってもすぐ嘘が見える。シラケますね。
実力ある役者さんは自分の持っている人間性をしっかり抱えて、決して嘘付かず誤魔化さず、バケモノを演じているのから説得力が違う!
この作品の俳優の皆さんには拍手👏拍手です。

今回はやや説明的な感もあるが、日本の敗戦や貧困、原爆、ヤクザを生みだして来た要因も含まれていてグッときました。

(『ブラック・レイン』で若山さんが原爆を落としブラックレインを降らせアメリカの価値観を強要したと語るシーンを思い出す)

個人的に気持ちよく観れた理由の中に…
たくさん✖️たくさんのタバコ吸ってからのポイ捨てがあった事です。コレコレ!
いいねー(別にいい事ではないけど)
やたらとコンプライアンスばかり求めてられて表現の幅が狭められてばかりいるエンタメ界。
映画芸術は道徳では無い!
俳優のキャラクターを表現するための手段であって、使う小道具や行動は模範ではないし、模範なんて金出して誰が観たがるのだろう?
ヤクザが「ブチ殺したる‼️」と言って携帯灰皿に吸い殻入れる奴いたら…もうコメディ😭そんなヤクザはワシがブチ殺したる…。
逆にコンプライアンス丸出しの映画も面白いコメディになるかも〜笑笑

疑問だけど前作といい、今回もエンドクレジットはこんなパターンを東映はヤクザ路線の作品はパターン化したのかな?三池崇史監督の『初恋』もエンドクレジットが同じだったけど…
ぐろりあ

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