平成初期の仁義なき戦い。
闇堕ちした松坂桃李が主人公。キャラが濃いおっさん達によって前作よりも過激な抗争が繰り広げられる。
暴対法が施行された平成3年が舞台。時代に取り残されたヤクザと不法刑事が最後の花火を上げる感じ。
無茶苦茶な違法捜査やらダイレクトな犯罪を警察がガンガンにやってる時代がすごい。
暴対法施行を機に暴力団が壊滅した事で警察が無茶をやる必要がなくなり法の秩序が完成した感はある。
そう考えると暴対法が出来る前と後ではまるで違う国だなと思った。
そんな社会背景で抗争が起きる唯一の理由は鈴木亮平がサイコ野郎である事。
合理的に考えたら抗争する必要ないもんね。
後先考えずに殺したい奴を殺すのがいちばん。
理性を捨てて暴力に訴えるのが人間らしいと言うものだ。
忘れ去られた日本狼みたいなどうしようもない奴らの群像劇だった。
孤狼は松坂桃李だけではなかった。