トランスマスター

孤狼の血 LEVEL2のトランスマスターのレビュー・感想・評価

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)
3.0
♯31 たまには邦画を観ます。第ニ弾

舞台は平成初期の広島県呉市
主人公は汚職マル暴大上の跡を継ぎ、清濁併せ持つスタイルを踏襲し、経験を積んだ日岡。
彼の誇りは管内でのヤクザ同士の抗争を抑えている事だった。
そこに目潰しフェチ系サイコパス極道上林が刑務所から出所して刑務官の家族を殺害する事件が発生してから、日岡は窮地に追い込まれていくストーリーです。

◆良い点/注目ポイント
・逞しくなった日岡と、定年間際の公安畑を歩んできた刑事のバディ。県警の保身を守るためブチ切れまくる滝藤賢一演じる監察官。記者クラブからの締め出しも恐れず警察に噛み付くジャーナリスト、今作はヤクザ以外の群像劇も見所です。
・東映の実録物のように渋いナレーションがカットインするはアツい演出。

◆改善点
・かたせ莉乃の妖艶な魅力や見せ場がなく不完全燃焼です。
・ヤクザ連中の役作りがベルサーチのスカーフのようなシャツだけで髪型が、平成初期になっていないのが残念。
役者の気合いを見せて全員パンチパーマにしてください。そして上林の愛車がサーファー仕様の【マークIIのバン】(笑)国産車ならVIPカーカスタムをしていないフルスモークのセルシオ、クラウンマジェスタ、シーマ、セドリック、グロリアが正解です。
・後半の駐在所パートも蛇足。

◆総括
・ヤクザ映画と広島弁の親和性は、最高です。

-2022年31本目-