観るの2回目なんだが記憶が皆無だったので、ほぼ初見のように鑑賞。冒頭で妻であり母親のパムが亡くなるまでを一気に見せることで、今作がどのように展開する作品なのかを観客に上手く伝えられてると同時に、普通に感情移入してしまって冒頭から完全に心を鷲掴みにされる見事な構成。ノーランの『インセプション』 もこれくらいルール説明が簡潔なら…いやあれは前半後半でしっかり分けるから面白いのか。話が脱線したが、PCやスマホの画面上のみで物語を展開する手法「スクリーンライフ」の生みの親である『ウォンテッド』の監督ティムール・ベクマンベトフ曰く「現代の人々はPCスクリーンの中に暮らしているも同然で、大事なイベントはすべてPC画面上で起きているんだ」と。まさにその通りと思わざるを得ない作品ではあった。伏線回収が見事だが、かなり集中して見ると気づかなくもないなとは思ったり。まあこれ以上分かりにくくすると回収も難しくなるし伝わりにくいか…。ラストが良い。
