いぬ

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search/サーチ(2018年製作の映画)
2.5
現代人のデジタル依存をわかりやすく映像化している。しかし、SNSを絡めるなら、ネット社会の闇にももう少し踏み込んでもよかったのでは。

一人称視点の映画には『ハードコア』などの良作もあるが、この作品では主人公の視野に入るものを観客がそのまま目にするのではなく、PC画面上での進行しか確認できない。
そのため、自然と情報が適度に遮断されることによって、観客が登場人物に対する懐疑や、事実の誤認に導かれてしまうところが面白かった。

娘の失踪というテーマと、固定された視点の親和性もよい。全体的に「今」の映画だという感じがする。

だんだんと父親の顔がシワシワになっていくところも鑑賞ポイントの一つ。
いぬ

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