是枝監督が海外の俳優さんだけ出演させた映画。
大女優が「真実」と言うタイトルの本を出版し、そのお祝いに駆けつけた娘家族や彼女の周囲の人々との関係を描いた作品。
「ドヌーヴの貫禄ありき」の作品でした。
彼女自身も大女優で、今も多くの人に親しまれているのでとてもリアルです。
ボランティアや他の事に手を出す俳優は演技が下手だからと言い切るプライドの高いファビエンヌ。自分勝手で自己中ですが、演技の事となると本気で挑むから憎めません。
負けず嫌いで、素直じゃ無いところもチャーミングでした。
ラストの冬の空が好きだと言いながら空を見上げる姿が本当に美しかったと思います。
映画の中のファビエンヌと、ドヌーヴが重なる事が多くて、本当にこんな感じの女優さんかなぁと思いながら鑑賞してしまいました。